英検の二次試験は、3級以上の一次合格者が受ける英語の個人面接です。合否はスピーキングの英検CSEスコアで決まり、2級なら650点満点中460点が合格基準。級ごとに問題の流れがほぼ決まっているので、流れを覚えてから録音で答え方の型を作ると、残りの2〜3週間でも仕上げられます。
この記事でわかること
- 3級〜1級の面接形式・時間・合格基準スコアの違い
- 入室から退室までの当日の流れ
- 音読・イラスト・意見の質問ごとの答え方の型と、沈黙を防ぐ表現
- 2026年度第2回の日程から逆算した2〜3週間の練習メニュー
- 二次で不合格・欠席したときの一次試験免除
参考: 公益財団法人 日本英語検定協会「各級の試験内容」「英検CSEスコアでの合否判定方法について」「試験日程」「一次試験免除について」(2026年10月19日確認)
この記事の要点
- 二次は面接委員1人との個人面接(1級は2人)。すべて英語で進む
- 合格基準は3級353点〜1級602点。CSE満点の64〜71%にあたる
- 3級〜2級は音読→パッセージの質問→イラスト→自分の意見の順で毎回同じ
- 2026年度第2回は一次合否公開10月26日、二次はA日程11月8日・B日程11月15日
- 二次で落ちても、翌年度の同じ回まで一次試験が免除される
英検の二次試験はどんな試験?一次合格者だけが受ける面接
英検の二次試験は、3級・準2級・準2級プラス・2級・準1級・1級で行われる英語の面接です。受けられるのは一次試験に合格した人だけ。4級・5級には二次試験がなく、希望者が受けるスピーキングテストが別にあります。
面接は面接委員1人との個人面接で、1級だけ面接委員が2人になります。入室のあいさつから退室まで、やり取りはすべて英語です。
評価の観点は、日本英語検定協会の各級ページで次のように示されています。
- 3級〜2級:応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度など
- 準1級:上の観点に「ナレーション」が加わる
- 1級:スピーチ・応答の内容、語い、文法、発音の正確さなど
ポイントは「意欲や態度」まで評価に入っていることです。答えに詰まって黙り込むより、短くても英語で返すほうがやり取りは続きます。
級別の面接形式と合格基準スコア
まず、自分の級で何が出るかを1枚の表で押さえます。時間・問題・合格基準は、どれも協会の公式ページの記載です。
二次試験(面接)の級別比較
| 級 | 面接時間 | 問題の流れ | 満点 | 合格基準 |
|---|---|---|---|---|
| 3級 | 約5分 | 音読(30語程度)+質問5問 | 550 | 353 |
| 準2級 | 約6分 | 音読(50語程度)+質問5問 | 600 | 406 |
| 準2級プラス | 約7分 | 音読(55語程度)+質問4問 | 625 | 427 |
| 2級 | 約7分 | 音読(60語程度)+質問4問 | 650 | 460 |
| 準1級 | 約8分 | 自由会話→ナレーション+質問4問 | 750 | 512 |
| 1級 | 約10分 | 自由会話→スピーチ→Q&A | 850 | 602 |
満点と合格基準は英検CSEスコア(スピーキング)の値です。英検CSEスコアでの合否判定方法についての「表① 各級の合格基準スコア」から転記しました。協会は、各級の合格基準スコアは固定されていると説明しています。
合格基準を満点で割ると、3級が約64%、準2級が約68%、2級と1級が約71%になります(当方計算)。CSE満点の3分の2前後が目安です。ただしCSEスコアは正答数をそのまま割合にした点数ではないので、「何問正解すれば受かる」とは言い切れません。
級で変わる二次試験の中身
- 主な課題
- 音読とイラストの描写
- 意見
- 身近なことを短く答える
- 主な課題
- 音読と3コマの展開説明
- 意見
- 理由をつけて述べる
- 主な課題
- 4コマのナレーション/2分スピーチ
- 意見
- 社会的な話題で掘り下げられる
図:3級〜2級は音読から始まる。準1級と1級は音読がなく、自由会話のあとにナレーションやスピーチで話す量が増える。
入室から退室までの当日の流れ
面接の流れは級が違ってもほぼ共通です。3級の公式ページに書かれた手順を、順番どおりに並べました。
- 係員の指示で面接室に入る
- 面接委員に「面接カード」を手渡す
- 指示に従って着席する
- 氏名と受験級を確認され、簡単なあいさつをする
- パッセージとイラストが印刷された「問題カード」を受け取る
- パッセージを20秒間黙読する
- 指示されたら、英語のタイトルから音読する
- パッセージとイラストについての質問に答える
- 問題カードを裏返すよう指示され、残りの質問はカードを見ずに答える
- 問題カードを面接委員に返してから退室する
準1級と1級は、問題カードを受け取る前に面接委員との自由会話があります。準1級は面接中のメモ・写真撮影・録音が禁止です。1級はスピーチの考慮時間中もメモが取れません。
退室後は控室に戻ったり、待っている受験者と話したりしてはいけない決まりです。流れを音声付きのアニメーションで見たいときは、協会の英検バーチャル二次試験が使えます。1級〜3級の全級がそろっています。
3級〜2級の対策:音読・イラスト・意見の答え方
3級から2級までは、音読→パッセージの質問→イラスト→自分の意見という順番が毎回同じです。問題ごとに答え方の型を1つ決めておくと、本番で迷う時間が減ります。
音読:黙読の20秒で区切りと読みにくい語を決める
音読の前に20秒の黙読があります。この20秒で、意味の切れ目にスラッシュを入れるつもりで読み、発音に自信のない単語を見つけておきましょう。
本番はタイトルから読み始めます。速く読むより、意味のまとまりで区切って、はっきり読むほうが伝わります。知らない単語があっても止まらず、つづりから推測した発音で読み切ってください。
パッセージの質問(1問目):答えは本文の中にある
最初の質問では、音読した文章の内容を聞かれます。答えはパッセージの中にあるので、該当する文を探して答えましょう。
そのまま読み上げるより、主語を代名詞(they・he・she など)に置き換えて、質問に合う形にすると自然です。本文の1文をまるごと読むと長くなりやすいので、質問に関係する部分だけを抜き出して返しましょう。
イラストの質問:級で問われ方が変わる
イラストの質問は、級によって求められる中身が違います。
| 級 | イラストの質問 | 答え方のコツ |
|---|---|---|
| 3級 | 2・3問目:人物の行動や物の状況を描写 | 「He is〜ing.」の形で1文ずつ |
| 準2級 | 2問目:人物の行動を描写/3問目:人物の状況を説明 | 行動は進行形、状況は理由まで1文で |
| 準2級プラス・2級 | 2問目:3コマの展開を説明(考慮20秒) | 印刷された言い出しから始め、1コマ2文ずつ |
2級のカードには、展開説明の言い出し部分が印刷されています。考慮時間の20秒は、各コマで「誰が・何をしたか」と吹き出しの中身を確認する時間に使いましょう。話の筋がつながりやすくなるはずです。
意見の質問:結論→理由→例の3文で返す
最後の質問は、カードのトピックに関連した意見や、日常生活についての質問です。ここはカードを裏返して、何も見ずに答えます。
型は「結論→理由→例」の3文です。「I think so.」や「I don’t think so.」で立場を言い、「I have two reasons.」のように理由を予告すると、話す量を確保しやすくなります。準2級プラスと2級では社会的な話題も出るので、理由は1つでも具体的な例をつけて返しましょう。
準1級・1級の対策:ナレーションとスピーチ
準1級と1級は音読がありません。そのかわり、1人で話し続ける時間が長い級です。
準1級:1分で準備して、4コマを2分で語る
準1級は、自由会話のあとに4コマイラストのナレーションをします。問題カードの指示文を読んで1分間で内容を考え、話す時間は2分間。2分を超えると、途中で止められることもあるそうです。
カードにはナレーションの言い出し部分が印刷されていて、そこから話し始める決まりです。1コマを30秒前後で話す配分にすると、最後のコマまで届きます。
ナレーションの後は質問が4問続きます。1問目はイラストに関連して受験者の意見を問い、2・3問目はカードのトピック、4問目はトピックにやや関連した社会性のある質問です。
1級:5つのトピックから1つを選び、2分間のスピーチ
1級は、自由会話のあとに5つのトピックから1つを選び、1分間考えてから2分間スピーチをします。考慮時間中はメモが取れないので、頭の中で「主張・理由2つ・まとめ」の骨組みを作る練習が要ります。
スピーチの後は、スピーチの内容やトピックに関連した質問に答えるQ&Aです。主張に反対する角度から聞かれることも想定し、理由ごとに具体例を1つ持っておくと崩れにくくなります。
沈黙を防ぐつなぎ表現と聞き返し方
二次試験で一番避けたいのは、何も言えずに時間が過ぎることです。考える時間をつなぐ表現と、聞き取れなかったときの聞き返し方を、口から自然に出るまで練習しておきましょう。
面接で使えるつなぎ表現
| 場面 | 表現 |
|---|---|
| 質問が聞き取れなかった | I’m sorry, could you say that again? |
| 考える時間がほしい | Let me see. / Well, that’s a difficult question. |
| 立場を言う | I think so. / I don’t think so. |
| 理由を予告する | I have two reasons. |
| 理由を並べる | First, 〜. Second, 〜. |
| 具体例を出す | For example, 〜. |
聞き返しは、黙り込むより英語で尋ねるほうがやり取りが続きます。ただし毎回聞き返すと答える時間が減るので、本番では1つの質問につき1回までを目安にしてください。
答えに詰まったときに頭が真っ白になる人は、英語を組み立てる練習そのものが足りていないことが多いです。日本語を見て英文をすぐ口に出す練習は瞬間英作文の効果が出る条件で整理しています。
一次合格から二次までの練習メニュー(2026年度第2回)
2026年度第2回は、一次試験が10月4日、一次のウェブ合否公開が10月26日(月)です。二次試験は年齢で日程が分かれます。
2026年度の二次試験日程(個人申込)
| 回 | 一次合否公開 | 二次A日程 | 二次B日程 |
|---|---|---|---|
| 第2回 | 2026年10月26日(月) | 2026年11月8日(日) | 2026年11月15日(日) |
| 第3回 | 2027年2月15日(月) | 2027年2月28日(日) | 2027年3月7日(日) |
A日程は満21歳以上(2005年4月1日以前生まれ)、B日程は満20歳以下(2005年4月2日以降生まれ)が対象です。海外など一部の特別会場の受験者と、受験上の配慮を受ける受験者はA日程になります。出典は協会の試験日程(個人申込)です。
第2回の場合、一次の合否公開から二次まで、A日程で13日、B日程で20日しかありません。一次の自己採点で手応えがあれば、合否公開を待たずに二次の練習を始めましょう。
二次試験までの練習メニュー(A日程なら13日・B日程なら20日)
| 時期 | やること | 1日の目安 |
|---|---|---|
| 1〜3日目 | バーチャル二次試験で流れを覚える/公式サンプル問題で音読 | 20分 |
| 4〜8日目 | 問題別の型を作る(パッセージ・イラスト・意見)。答えを録音して聞き返す | 30分 |
| 9日目〜前々日 | 時間を計って本番どおりに通す一人模擬面接。家族や知人に面接委員役を頼めればなお良い | 30分 |
| 前日 | 入退室のあいさつと、つなぎ表現を声に出して確認 | 15分 |
B日程の人は、4〜8日目と9日目以降をそれぞれ数日ずつ長く取れます。増えた日数は、意見の質問の練習に回すのがおすすめです。答えの引き出しが増えるほど、本番で知らない話題が出ても対応しやすくなります。
録音は特別なアプリがなくても、スマホの標準の録音機能で十分です。聞き返すときは、黙っていた秒数と、理由を2つ言えたかの2点だけを確認すると、改善点がはっきりします。
一次合否公開から二次までの組み方
- 残り13〜20日
- 1〜3日目流れを覚えるバーチャル二次試験・音読
- 4〜8日目型を作る問題別に録音して聞き返す
- 9日目〜本番どおり通す時間を計って一人模擬面接
自己採点で手応えがあれば、合否公開前から1〜3日目を始める
図:2026年度第2回は一次合否公開(10月26日)から二次A日程まで13日、B日程まで20日。流れ→型→通し練習の順で組む。
二次試験で不合格・欠席したときは一次試験が免除される
1級〜3級の一次試験に合格して、二次試験で不合格になった場合や欠席した場合は、次の回以降に一次試験を免除して二次試験から受けられます。協会の一次試験免除についてによると、条件は次のとおりです。
- 申請できるのは翌年度の同じ回まで
- 二次試験のウェブ合否公開時刻から使える(欠席した場合も同じ)
- 検定料は通常どおり必要
- 個人申込では、申込時に「一次試験免除申請欄」へ一次に合格した検定回と個人番号を入力する
免除の資格がある人が一次試験を受けると、その回の免除資格は無効になる点には気をつけてください。
英検二次試験の対策でよくある質問
Q1:二次試験は何割できれば合格しますか?
公式はCSEスコアの合格基準だけを示しています。たとえば2級は650点満点中460点で、満点の約71%です(当方計算)。CSEスコアは正答数をそのまま割合にした点数ではないため、「何問正解すれば受かる」という形では示されていません。全問で何かしら英語で答えることを目標にしてください。
Q2:二次試験の対策に使えるアプリはありますか?
協会の公式サイトに、面接の流れを見られる「英検バーチャル二次試験」があります。アプリをインストールする必要はなく、入室から退室までを音声付きのアニメーションで確認できます。答えの練習は、スマホの録音機能で自分の答えを録って聞き返すだけでも十分に効果があります。
Q3:一次の合否が出る前から二次の練習をしてもいいですか?
手応えがあるなら、早めに始めたほうが余裕を持てます。2026年度第2回は、一次合否公開からA日程の二次まで13日です。流れを覚える段階と音読の練習は、どの級でも一次の結果に関係なく役立ちます。
Q4:A日程とB日程は自分で選べますか?
年齢で決まります。満21歳以上はA日程、満20歳以下はB日程です。海外など一部の特別会場の受験者と、受験上の配慮を受ける受験者はA日程になります。日程の詳細は申込時の案内と協会の試験日程ページで確認してください。
Q5:面接で答えが思いつかないときはどうすればいいですか?
「Let me see.」などで間をつなぎ、短くても英語で答えましょう。評価には積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度も含まれます。完璧な答えを探して黙るより、1文でも返すほうがやり取りが続きます。
まとめ:流れを覚えて、録音で答え方の型を作る
この記事のまとめ
- 二次は3級以上の一次合格者が受ける英語の個人面接。評価には意欲や態度も含まれる
- 合格基準は3級353点〜1級602点で、CSE満点の64〜71%
- 3級〜2級は音読→パッセージ→イラスト→意見の順。準1級はナレーション、1級はスピーチ
- 2026年度第2回は一次合否公開10月26日、二次A日程11月8日・B日程11月15日
- 練習は流れを覚える→型を作る→本番どおり通すの順で、録音して聞き返す
- 不合格・欠席でも翌年度の同じ回まで一次試験が免除される
二次試験は、問題の流れが毎回同じぶん、練習した量がそのまま本番に出る試験です。まずはバーチャル二次試験で流れを一度通して見て、今日のうちに音読を1回録音してみてください。
免責事項
※本記事は2026年10月19日時点で公益財団法人 日本英語検定協会の公式サイトに掲載されている情報をもとに整理しました。試験形式・日程・合格基準は変更される場合があるため、受験前に英検公式サイトで最新情報をご確認ください。学習の成果や合否には個人差があります。

