正規留学とは、大学、大学院に留学することです。
正規留学の条件としては、
英語力はもちろん、高校までの学力も問われます。
アメリカの大学の場合、
日本の大学のような「入試」はありません。
その代わり、平常点がそのまま成績として評価されます。
また、どうしてその大学に入りたいのか、
何を勉強したいのか、を書いた
英文エッセイの提出を求められます。
これは、エッセイの構成の仕方を
専門的に学習しなければ、
そう簡単に書けるものではありません。
英語力については、アメリカの大学であれば
通常TOEFLのスコアの提出を求められます。
2年制大学の場合、
およそCBT133点以上 PBT450点以上
4年制大学の場合、
およそCBT173点以上 PBT500点以上
大学院の場合、
およそCBT250点以上 PBT600点以上が要求されます。
ですが、学力での入学基準を満たしていれば、
通常「条件付入学の許可証」が発行されます。
これは、英語力を入学時期までに
基準点まで伸ばすということを条件に
入学が許可される合格証です。
もちろん、入学時期までに点数が達しない場合、
入学は先送りとなります。
が、大抵の場合、大学の併設の「英語プログラム」があります。
いわゆる語学留学に使われる「英語学校」です。
そこで勉強しながら、
大学の授業についていける英語レベルに達すれば、
大学の授業が受講できる、というしくみです。
大学の裏事情をお話しますと、
現地の学生の学費より、留学生の学費の方が
格段高いのが普通です。
その為、大学側としては、
できるだけ留学生を入学させたいのです。
そんな高い授業料、
なんとか安く留学する方法はないものか。
一番経済的に正規留学するには、
まず公立の2年制大学に入学することです。
アメリカの大学のシステムは、
最初の2年間は「一般教養課程」の授業を
受けるので、極端な話、どこで受けても同じなのです。
もちろん、私立より公立の方が学費は安いですし、
4年制大学の最初の2年間と比べても、
2年制大学の2年間の学費の方が安いです。
でも、自分は4年制大学に行きたいんだ!という方。
まず、アメリカの大学のシステムを紹介しましょう。
アメリカの2年制大学(コミュニティーカレッジ)には2種類あります。
卒業後、就職することを目的とした「職業訓練コース」と、
4年制大学への編入を目的とした「編入コース」。
4年制大学に行きたい方は、
この「編入コース」を選択すればよいのです。
アメリカの大学は「どの大学に入ったか」
ではなく「どの大学を出たか」が重要視されます。
ですから、コミュニティーカレッジでの2年間は重要です。
ここでGPA(成績)を上げておくことが、
より高いレベルの4年制大学に進学する鍵となります。
アメリカでの生活も2年も経験すれば、
編入手続きは自分で簡単に出来るでしょう。
大学にも編入に対してサポートをしてくれる機関が
ありますので、どんどん利用しましょう。
大学院への入学となると、
大学での成績とともにGREというテスト結果を
提出しなければなりません。
GREは、大学院レベルの単語力と学術的な文章を英語で書けるかどうかを
試すVerbal Sectionと、高校レベルの数学、代数学、幾何学の知識と問題を
すばやく解く力を試すQuantitative(Math)Section、問題分析力、
論理的思考能力、作文技術を試すエッセイ形式のAnalytical Writingで
成り立っています。
このレベルまでくると、
英語力云々の話ではなくなりますね。
「正規留学」を目指す人は、
日本にいる間に出来る限り
英語力を伸ばしておく、これが必須です。
現地にいってから「語学コース」を受けているのは
「語学留学」しているのと変わりありません。
その分、費用も余計にかかってしまうことになります。