英検のライティングは、2024年度から1級〜3級で2題構成です。2級は要約(45〜55語)と意見論述(80〜100語)、準2級はEメール(40〜50語)と意見論述(50〜60語)、3級はEメール(15〜25語)と意見論述(25〜35語)。意見論述は「意見→理由2つ→まとめ」の型で書きます。
この記事でわかること
- 級別のライティング問題と語数(2025年度以降の形式)
- 英検協会が公開している採点の4観点と減点のされ方
- 意見論述の書き方の型と、3級・2級の例文
- 要約問題とEメール問題の書き方の手順
- 0点になる答え方と、最後の見直しで確かめること
公的情報源: 日本英語検定協会「2024年度 問題形式リニューアル」・各級の過去問(eiken.or.jp・2026年10月時点)
英検の勉強で後回しにされやすいのがライティングです。リーディングは問題集を解けば点数が見えますが、英作文は何を書けば点になるのかがつかみにくいからです。
ところが、ライティングは採点の観点が公開されています。観点に沿った型で書くだけで、取れる点がはっきり増えます。
この記事では、級別の問題と語数を整理したうえで、意見論述・要約・Eメールの3種類の書き方を、例文つきでまとめます。
英検ライティングは2題|級別の問題と語数
英検のライティングは、2024年度第1回から1級〜3級で2題になりました。1級・準1級・2級は「要約」、準2級・3級は「Eメール」が、従来の「意見論述(英作文)」に加わっています。
級別のライティング問題と語数(2025年度以降)
| 級 | 1題目 | 2題目 | 語数 |
|---|---|---|---|
| 準1級 | 要約 | 意見論述 | 要約60〜70語/意見論述120〜150語 |
| 2級 | 要約 | 意見論述 | 要約45〜55語/意見論述80〜100語 |
| 準2級プラス | 要約 | 意見論述 | 要約25〜35語 |
| 準2級 | Eメール | 意見論述 | Eメール40〜50語/意見論述50〜60語 |
| 3級 | Eメール | 意見論述 | Eメール15〜25語/意見論述25〜35語 |
出典: 日本英語検定協会「英文要約問題の問題冊子指示文と解答用紙の表記 一部変更のお知らせ」(2025年4月15日)、2024年度第1回 一次試験の過去問(準1級・2級・準2級・3級)。1級の要約は90〜110語
2025年度からは、要約の語数が「目安」から「範囲」の書き方に変わりました。2級なら「45〜55語の英語で要約」と指示されます。要約は語数の範囲を守る前提で書くと考えておきましょう。
試験時間は、2級が85分(リーディングと合わせて)で変わらず、準2級は75分から80分、3級は50分から65分に延びています。なお、合格基準スコアとCEFR算出範囲は、リニューアルで変わっていません。
自分の級のライティングはどの組み合わせか
- 受ける級は?
- 準1級・2級・準2級プラス要約+意見論述要約は本文の要点を自分の言葉でまとめる。語数の範囲を守る
- 準2級・3級Eメール+意見論述Eメールは相手の質問に答える、または質問をする返信を書く
- どの級も意見論述は「意見→理由2つ→まとめ」問いに答えていないと0点になることがある
1級も要約と意見論述の2題。要約は90〜110語
図:英検ライティングは、準1級〜準2級プラスが要約と意見論述、準2級と3級がEメールと意見論述の組み合わせ。どの級も意見論述は意見と理由2つで書く。
採点は4つの観点|内容・構成・語彙・文法
英検協会は、3級の英作文について内容・構成・語彙・文法の4つの観点で採点すると公開しています。観点ごとに0〜4点の5段階で評価し、満点は16点です。
英作文の採点の4観点(英検協会 3級の公開情報)
| 観点 | 見られること |
|---|---|
| 内容 | 求められている内容(自分の考えと、それに沿った理由2つ)が含まれているか |
| 構成 | 英文の構成や流れがわかりやすく論理的か |
| 語彙 | 課題にふさわしい語彙を正しく使えているか |
| 文法 | 文法的に正しい英文が書けているか |
出典: 日本英語検定協会「ライティングテスト(英作文)の採点に関する観点および注意点(3級)」
同じページには、減点される書き方も挙がっています。どの級にも当てはまる考え方なので、書く前に頭に入れておきましょう。
- 問いに答えていない:QUESTIONに対応していないと、全観点0点と採点されることがある
- 意見と理由が食い違う:意見と矛盾する理由や説明は減点
- 2択で両方に理由を書く:どちらか一方を選び、その理由を2つ書く。片方ずつ1つでは2つと見なされない
- 短すぎる・理由が1つ:極端に短い答えや、理由が1つしかない答えは減点
- つなぎの言葉がない:because、so、for example などがないと、構成で減点
0点の規定は過去問の指示文にも書かれています。2級では「TOPICに示された問いの答えになっていない場合や、TOPICからずれている場合」、要約では「英文の要約になっていない場合」に0点と採点されることがあります。
意見論述の書き方|「意見→理由2つ→まとめ」の型
意見論述は、どの級でも同じ型で書けます。語数が増える上の級ほど、理由を説明する文を足していくだけです。
意見論述の型(4つの段落)
- 意見:問いに対する自分の立場を1文で書く(I think 〜. など)
- 理由1:First, 〜. のあとに、具体的な説明を1〜2文足す
- 理由2:Second, 〜. のあとに、具体的な説明を1〜2文足す
- まとめ:For these reasons, 〜. で意見をもう一度書く
段落の分け方を問われることがありますが、上の4つで改行すれば読みやすくなります。最後の1文は、最初の意見と同じ立場を言い換えて書くのが基本です。新しい理由を最後に足すと、構成がぶれて見えます。
3級の例(25〜35語)
QUESTIONの例:Which do you like better, summer or winter?
I like summer better than winter. First, I can swim in the sea with my friends. Second, summer vacation is long, so I can visit my grandparents.
27語です。2択の問いなので、summerだけを選び、その理由を2つ書いています。3級は語数が少ないので、まとめの文は語数に余裕があるときだけ足します。
2級の例(80〜100語)
TOPICの例:Do you think more people will work from home in the future?
I think more people will work from home in the future. I have two reasons. First, online meeting tools are getting better. Workers can talk with their team clearly without going to the office, so companies can save money on office space. Second, working from home saves time. People do not have to spend an hour on crowded trains every day. They can use that time for their families or for studying. For these reasons, I believe the number of people who work from home will increase.
87語です。理由ごとに「主張の文+説明の文」をそろえると、内容と構成の観点を満たしやすくなります。2級の問題にはPOINTS(理由の観点の例)が示されますが、POINTS以外の観点から理由を書いてもかまいません。
準1級は120〜150語で、指示文に「POINTSのうち2つを使う」と書かれています。級ごとの勉強の進め方は、英検2級の勉強法と英検準1級の勉強法にまとめています。
要約問題の書き方|本文の要点を自分の言葉で
要約問題は、3段落ほどの英文を読み、その内容を指定の語数でまとめる問題です。準1級・2級・準2級プラス(1級も)で出題されます。
書く手順は次のとおりです。
- 段落ごとに、言いたいことを1文で日本語のメモにする
- 具体例・数字・人名など、細かい情報を外す
- メモをつなぎ、本文の語句をそのまま写さず言い換えて英文にする
- 語数を数え、範囲(2級なら45〜55語)に収める
意見論述と要約の違い
- 書くこと
- 自分の意見と理由2つ
- 型
- 意見→理由1→理由2→まとめ
- 0点の例
- 問い(TOPIC・QUESTION)に答えていない
- 書くこと
- 本文の要点だけ(自分の意見は入れない)
- 型
- 段落ごとの要点をつなぐ
- 0点の例
- 英文の要約になっていない
図:意見論述は自分の意見と理由を書き、要約は本文の要点だけを書く。要約に自分の意見を混ぜると、要約になっていないと見なされるおそれがある。
要約で一番やりがちなのが、本文の文をそのまま書き写すことです。指示文には「自分の言葉で」とあります。主語を変える・名詞を動詞にするなど、形を変えて言い換える練習を、過去問の本文で重ねておきましょう。
言い換えの瞬発力は、日本語から英語にすぐ直す練習でも鍛えられます。やり方は瞬間英作文の効果が出る条件で解説しています。
Eメール問題の書き方|3級は答える、準2級は質問する
Eメール問題は、外国人の友人や知り合いからのメールに返信を書く問題です。3級と準2級では、求められることが違います。
3級と準2級のEメール問題の違い
| 項目 | 3級 | 準2級 |
|---|---|---|
| 語数 | 15〜25語 | 40〜50語 |
| 求められること | 友達のメールにある2つの質問に答える | 相手のメール中の下線部について、特徴を問う質問を2つする |
出典: 日本英語検定協会 2024年度第1回 一次試験の過去問(準2級・3級)
3級は、2つの質問に1文ずつ答え、必要なら理由を1つ足します。準2級は、相手のメールへの短い感想のあと、下線部について具体的な質問を2つ書きます。
3級の過去問には、友達のメールに対応していないと判断された場合は0点と採点されることがある、と書かれています。どちらの級も、指示されたことを全部書いたかを、書き終えたら指でなぞって確かめましょう。
時間配分と最後の見直し
ライティングは、リーディングと同じ試験時間の中で解きます。2級の場合は85分の中で、読解とライティング2題を終える必要があります。
時間が足りなくならないよう、自分の級で次の順番を決めておくと崩れにくくなります。
- 先にライティングの問題文を読み、書く内容をメモしておく
- リーディングを解く
- 意見論述→要約(またはEメール)の順に書く
- 残りの数分で見直す
最後の見直しで確かめるのは、次の点だけです。
- 問い(TOPIC・QUESTION・メールの質問)に答えているか
- 理由が2つあり、意見と食い違っていないか
- 語数が範囲に入っているか(要約は範囲を守る)
答案は機械で読み取られるため、文字ははっきり濃く書き、1とl、2とZのように紛らわしい字は区別して書きます。
よくある質問(FAQ)
Q1:英検2級のライティングは何語書けばいいですか?
2級は2題あり、要約が45〜55語、意見論述が80〜100語です。2025年度から、要約の語数は「目安」ではなく「45〜55語の英語で要約し」という範囲の指示に変わりました。意見論述は80〜100語の目安に収まるように書きます。
Q2:英検ライティングの最後の文はどう書けばいいですか?
意見論述では、最後に「For these reasons, 〜.」などで、最初に書いた意見をもう一度述べます。立場を言い換えて繰り返すのが基本で、新しい理由は書きません。3級のように語数が少ない級では、まとめの文は語数に余裕があるときだけ足します。
Q3:段落は分けたほうがいいですか?
意見・理由1・理由2・まとめの4つで改行すると、構成がわかりやすくなります。英検協会は採点の観点に「英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか」を挙げています。First、Second、For these reasons などのつなぎの言葉と合わせて使いましょう。
Q4:ライティングが0点になるのはどんなときですか?
問い(TOPICやQUESTION)に答えていない場合や、問いからずれている場合は、0点と採点されることがあります。要約では、英文の要約になっていない場合も0点になりえます。書き始める前に、問いを1文で日本語に言い直して確かめると防げます。
Q5:準1級のライティングは2級と何が違いますか?
準1級は、要約が60〜70語、意見論述が120〜150語で、どちらも2級より長くなります。意見論述では、示されたPOINTSのうち2つを使って書くよう指示されます。2級のようにPOINTS以外の観点から自由に理由を書く形ではない点に注意が必要です。
まとめ:型で書き、問いと語数を最後に確かめる
英検ライティングは、採点の観点と語数が公開されている分、対策の道筋がはっきりしています。
この記事の要点
- 2024年度から1級〜3級でライティングは2題。準1級〜準2級プラスは要約、準2級・3級はEメールが加わった
- 2級は要約45〜55語と意見論述80〜100語、準2級はEメール40〜50語と意見論述50〜60語、3級はEメール15〜25語と意見論述25〜35語
- 採点は内容・構成・語彙・文法の4観点(3級は各0〜4点・16点満点)
- 意見論述は「意見→理由2つ→まとめ」の型で、つなぎの言葉を使う
- 問いに答えていない答案は0点になりうる。最後に問い・理由・語数を確かめる
次の過去問を解くときは、書く前に意見と理由2つを日本語で1行ずつメモしてから英文にしてみてください。それだけで、問いからずれる失点はかなり減ります。
免責事項
※本記事は、日本英語検定協会の公開情報と過去問(2026年10月時点で確認)をもとに整理した一般的な情報です。例文は書き方の型を示すために当サイトで作成したもので、得点を保証するものではありません。問題形式や語数は変更される場合がありますので、受験する回の最新情報を英検協会の公式サイトでご確認ください。

