英検S-CBTとは、テストセンターのパソコンで4技能を1日で受ける英検です。級認定・合格証明書・英検CSEスコアは従来型と同じで、原則毎週土日に実施。同じ検定回で同じ級を最大3回まで受けられます(日本英語検定協会・2026年度)。
この記事でわかること
- 英検S-CBTと従来型の違い(日程・試験の受け方・回数)
- 2026年度の検定料と級別の試験時間
- 申し込みから結果が出るまでの流れ
- 一次試験免除と「同じ回で3回まで」の使い方
- S-CBTと従来型、どちらで受けるかの選び方
公的情報源: 日本英語検定協会「英検S-CBT」
入試や単位認定の締め切りが迫っているのに、従来型の英検は年3回しかない。そんなときに候補に上がるのが英検S-CBTです。ただ、パソコンで受けると何が変わるのか、合格の価値は同じなのか、気になる点は多いと思います。
この記事では、日本英語検定協会の公式情報をもとに、従来型との違いと、申し込みから結果までの流れを順番に並べました。料金と試験時間は2026年度の数字です。
この記事の要点
- S-CBTで受けられるのは3級・準2級・準2級プラス・2級・準1級の5つ
- 合格の価値は従来型と同じ(級認定・合格証明書・CSEスコア)
- 4技能を1日で受け、スピーキングはパソコンに吹き込む形式
- 申し込みは先着順。12月実施分は10月6日に受付が始まった
- 一次試験免除を使えば、スピーキングだけを受け直せる
英検S-CBTとは、パソコンで4技能を1日で受ける英検
英検S-CBTは、テストセンターのパソコンで、スピーキング・リスニング・リーディング・ライティングを1日で受ける方式です。日本英語検定協会によると、問題形式・難易度・級認定・合格証明書の発行・英検CSEスコアの取得は、従来型の英検と変わりません。
つまり、S-CBTで取った2級と従来型で取った2級は、同じ「英検2級」として扱われます。違うのは受け方と日程です。
受けられる級は5つだけ
S-CBTで受けられる級は、下のとおりです(日本英語検定協会「検定料」・2026年度)。
- 準1級
- 2級
- 準2級プラス
- 準2級
- 3級
1級・4級・5級は、S-CBTでは受けられません。これらの級を受けるなら、従来型を選ぶことになります。
合否の決まり方は従来型と同じ
合否は、一次と二次の2段階で決まります。一次はリーディング・リスニング・ライティングのCSEスコアの合計、二次はスピーキングのCSEスコアで判定され、両方に合格すると級が認定されます(日本英語検定協会「試験結果」)。
従来型と違うのは、一次の合否に関係なく、全員が同じ日に4技能を受ける点です。一次が不合格でも、4技能すべての英検CSEスコアが手元に残ります。
従来型との違いは「日程」「1日完結」「受験回数」
いちばん大きな違いは、原則毎週土日に実施され、同じ検定回で同じ級を最大3回まで受けられることです。従来型は年3回の決まった日程で、一次と二次が別の日に行われます。
英検S-CBTと従来型の違い
- 日程
- 原則毎週土日(一部エリアは平日も)
- 試験日数
- 4技能を1日で受ける
- スピーキング
- パソコンに向かって話す吹込み式
- 受験回数
- 同じ検定回で同じ級を最大3回
- 日程
- 年3回の決まった日程
- 試験日数
- 一次と二次が別の日
- スピーキング
- 二次試験で面接官と話す
- 受験回数
- 1つの検定回で1回
図:級認定と合格証明書は同じ。違うのは日程と受け方(日本英語検定協会の公開情報をもとに作成)
英検S-CBTと従来型の比較(日本英語検定協会・2026年10月時点)
| 項目 | 英検S-CBT | 英検(従来型) |
|---|---|---|
| 受けられる級 | 準1級〜3級の5つ | 1級〜5級など |
| 実施日 | 原則毎週土日 | 年3回 |
| 4技能の受け方 | 1日で受ける | 一次・二次が別日 |
| スピーキング | パソコンに吹き込む | 面接官と対面 |
| ライティング | 筆記かタイピング | 筆記 |
| 級認定・CSEスコア | 従来型と同じ | — |
スピーキングはパソコンに吹き込む形式
S-CBTのスピーキングは「吹込み式」です。面接官はいないので、パソコンのマイクに向かって答える形です。リスニングとリーディングはマウスで解答し、ライティングは筆記かタイピングを選べます。
人の前だと緊張して言葉が出ない人には、合う形式かもしれません。逆に、相手の表情を見ながらのほうが話しやすい人は、従来型の面接のほうが力を出しやすいかもしれません。面接形式の練習方法は英検二次試験の対策|級別の面接形式と練習法で、問題の流れと合わせて確認できます。
「同じ回で最大3回」は締め切りがある人に強い
S-CBTは、同じ検定回の中で同じ級を最大3回まで受けられます。たとえば第3回(12月〜3月)の期間に、2級を12月・1月・2月と受け直すことができます。
推薦入試や単位認定のように、提出の締め切りが決まっている人には大きな違いです。1回目で一次が届かなくても、同じ回のうちに再挑戦できます。
2026年度の検定料と級別の試験時間
2026年度のS-CBTの検定料は、3級7,700円から準1級10,500円です(税込)。2025年度から全級一律で100円引き下げられました。一次試験免除で受ける場合も同じ金額です。
英検S-CBTの検定料と試験時間(日本英語検定協会・2026年度)
| 級 | 検定料(税込) | 試験時間の合計(目安) |
|---|---|---|
| 準1級 | 10,500円 | 135分 |
| 2級 | 9,600円 | 125分 |
| 準2級プラス | 9,200円 | 125分 |
| 準2級 | 9,000円 | 120分 |
| 3級 | 7,700円 | 105分 |
試験時間は目安で、進行の状況によって前後します。準1級の場合、集合(受付開始)は開始の15分前です。会場にいる時間は、表の数字より長めに見ておいてください。
技能ごとの時間配分
技能別の内訳は、次のとおりです(日本英語検定協会「試験時間」)。リーディングとライティングは、ひとまとまりの時間で解く形です。
技能別の試験時間(目安・2026年度)
| 級 | スピーキング | リスニング | リーディング・ライティング |
|---|---|---|---|
| 準1級 | 15分 | 30分 | 90分 |
| 2級 | 15分 | 25分 | 85分 |
| 準2級プラス | 15分 | 25分 | 85分 |
| 準2級 | 15分 | 25分 | 80分 |
| 3級 | 15分 | 25分 | 65分 |
同じ枠なので、時間の配り方は自分で決めることになります。ライティングに残す時間を先に決めておくと、最後に英作文が書ききれないという失敗を防げます。
準1級と準2級プラスは実施日が少ない
準1級と準2級プラスは実施日が限られる。公式の試験時間のページに、そう書かれています。この2つの級を受けるなら、希望の月に枠があるかを、申し込みが始まった時点で確かめておきましょう。
申し込みから結果が出るまでの流れ
S-CBTは、公式サイトから申し込み、受験票がメールで届き、当日に4技能を受けて、ウェブで合否を確認する流れです。申し込みは先着順です。受けたい日が決まっているなら、受付開始の日に動いてください。
- 日程と会場を調べる:公式サイトの「試験会場を調べる」で、実施月・級・エリアを選んで空きを見る
- 申込開始日に申し込む:インターネットで申し込む。先着順で、12月実施分は10月6日18時に受付が始まった
- 受験票をメールで受け取る:試験日のおよそ1週間前に、申し込んだメールアドレスへ届く予定
- 当日、4技能を1日で受ける:一次の合否に関係なく、全員がスピーキングまで受ける
- ウェブで合否を確認する:公開日は年度ごとの一覧(公式サイトのPDF)で案内される
- 合格証書と合格証明書が届く:合格すると、合格証明書(英文・和文 各1通)が無料で送られる
提出の締め切りから逆算する申し込みの順番
- 合格証明書やスコアを出す締め切りはいつですか
- 1締め切りの前にあるウェブ合否公開日を、年度別の一覧で探す公開日は受験日ごとに公式のPDFで案内される
- 2その公開日に対応する受験日を選ぶ準1級と準2級プラスは実施日が少ないので先に確かめる
- 3受験月の申込開始日に申し込む先着順。12月実施分は10月6日に受付が始まった
同じ検定回なら最大3回まで受けられるので、早めの日程を1回目にすると再挑戦の余地が残ります。
図:締め切りがある人は、合否公開日から逆に日程を決める(日本英語検定協会の公開情報をもとに作成)
申込の受付は前々月に始まる
S-CBTの申し込みは、実施月ごとに受付が始まります。2026年度の第2回は、8月実施分が6月3日、11月実施分が8月28日に受付開始でした。第3回の12月実施分は10月6日です(日本英語検定協会「試験日程・申込締切」)。
受けたい月のおよそ2か月前には受付が始まっていると考えておくと、申し込みに出遅れません。
結果の公開日は受験日ごとに決まっている
ウェブでの合否公開日は、公式サイトの年度別PDFに受験日ごとに載っています。「受けてから何日後」と覚えるより、自分の受験日の行を一覧で確かめるほうが確実です。
入試や単位認定に使う場合は、その公開日が提出の締め切りに間に合うかを、申し込む前に見ておいてください。
一次試験免除と「同じ回で3回」の使い方
一次に合格して二次で届かなかった場合は、一次試験免除を申請すると、スピーキングだけを受け直せます。免除の期間は、資格を取った検定回から翌年度の同じ検定回までです(日本英語検定協会「一次試験免除」)。
一次試験免除のポイント(日本英語検定協会・S-CBT)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 資格が生まれる時点 | S-CBTはウェブ合否の公開日時から |
| 有効期間 | 取った検定回から翌年度の同じ検定回まで |
| 申請のしかた | 検定の申し込みのあと、申込期間内に別に申請 |
| 試験の内容 | スピーキングのみ・15分程度 |
| 検定料 | 4技能を受ける場合と同じ金額 |
免除の申請を忘れると4技能すべてを受ける
免除の申請は、検定の申し込みとは別の手続きです。申込期間のうちに申請しないと、一次免除の資格があっても4技能すべてを受けることになります。申請したあとの取り消しもできません。
なお、二次を欠席した場合は、免除の資格そのものが生まれません。この資格は、従来型や英検S-Interviewの申し込みにも使えます。
1回目で一次が届かなかったときの組み直し
同じ検定回のうちに再挑戦するなら、まず1回目の結果を見てから2回目を申し込みましょう。CSEスコアは技能ごとに出るので、どの技能が足りなかったかを確かめてから次の日程を選べます。
2級の合格に必要なCSEスコアの考え方と、技能ごとの対策は英検2級の勉強法|CSE逆算スケジュールと4技能対策にまとめました。準1級なら英検準1級の勉強法で、合格点と4技能の壁を確認できます。
S-CBTと従来型、どちらで受けるか
選び方の軸は、締め切りの近さと、スピーキングの話しやすさの2つです。日程に余裕がなく、パソコンに向かって話すことに抵抗がなければS-CBTが向いています。
英検S-CBTが向いている人
- 入試や単位認定の締め切りが近い
- 同じ検定回の中で再挑戦の機会を確保したい
- 一次と二次で2日空けるのが難しい
- 面接官の前だと緊張して話せなくなる
従来型が向いている人
- 1級・4級・5級を受ける
- 相手の表情を見ながらのほうが話しやすい
- 4技能を1日で受け切る集中力に不安がある
4技能を1日で受ける負担も考えておく
S-CBTは1日で終わるかわりに、2級なら目安で125分、試験が続きます。最初から最後まで集中を保てるかは、本番の前に確かめておきたいところです。
家で過去問を解くときに、4技能を通しで1回やってみると、時間の感覚がつかめます。勉強が続かずに試験日だけが近づいているなら、英語の勉強が続かない理由と続ける方法で、毎日の時間の作り方から見直してみてください。
よくある質問
Q1:英検S-CBTで取った級は、従来型と同じ扱いですか?
同じ扱いです。日本英語検定協会によると、問題形式・難易度・級認定・合格証明書の発行・英検CSEスコアの取得は従来型と同じです。入試や単位認定でも、従来型と同じ級として提出できます。
Q2:英検S-CBTは年に何回受けられますか?
原則毎週土日に実施されていて、同じ検定回の中で同じ級を最大3回まで受けられます。年度は3つの検定回に分かれていて、第3回は12月〜3月です。級や地域によっては毎週実施でない場合があります。
Q3:英検S-CBTの申し込みはいつまでですか?
申し込みは実施月ごとに受付が始まり、先着順です。2026年度は12月実施分の受付が10月6日18時に始まりました。受けたい日の枠が埋まる前に申し込むのが確実で、締め切りの詳細は公式サイトの「試験日程・申込締切」で確かめられます。
Q4:英検S-CBTの結果はいつわかりますか?
ウェブでの合否公開日は、受験日ごとに公式サイトの年度別PDFで案内されています。提出の締め切りがある場合は、申し込む前に自分の受験日の公開日を一覧で確かめてください。
Q5:英検S-CBTの試験時間はどれくらいですか?
目安で、3級が105分、準2級が120分、2級と準2級プラスが125分、準1級が135分です。スピーキングはどの級も15分で、リーディングとライティングは同じ枠の中で解きます。受付の時間も含めると、会場にいる時間はもう少し長くなります。
Q6:二次だけ受け直すことはできますか?
一次試験免除の資格があれば、スピーキングだけを受けられます。期間は資格を取った検定回から翌年度の同じ検定回までです。申し込みのあとに申込期間内で免除の申請をしないと、4技能すべてを受けることになります。
まとめ:日程と再挑戦の余地で選ぶ
この記事のまとめ
- 英検S-CBTはパソコンで4技能を1日で受ける英検。級認定・CSEスコアは従来型と同じ
- 受けられるのは準1級〜3級の5つ。1級・4級・5級は従来型のみ
- 2026年度の検定料は3級7,700円〜準1級10,500円
- 原則毎週土日の実施で、同じ検定回で同じ級を最大3回まで受けられる
- 申し込みは先着順。受けたい月のおよそ2か月前に受付が始まる
- 一次試験免除は別に申請する。忘れると4技能すべてを受ける
S-CBTの強みは、日程を選べることと、同じ回の中で再挑戦できることです。締め切りがある人は、ウェブ合否の公開日から逆に受験日を決めると、日程の組み違いを防げます。
まずは公式サイトで、受けたい級の空き状況と、その月の申込開始日を確かめるところから始めてください。
- 英検2級の勉強法|独学で合格するCSE逆算スケジュールと4技能対策
- 英検準2級の勉強法|独学1〜3か月のCSE逆算スケジュール
- 英検準1級の勉強法|レベル・合格点・4技能の壁を整理
- 英検二次試験の対策|級別の面接形式と練習法
- 英語のスピーキングが上達しない理由と3段階の改善法
※本記事は、日本英語検定協会の公開情報(2026年10月28日時点で確認)をもとに整理した一般的な情報です。検定料・試験時間・実施日・申込の受付開始日は年度や検定回によって変わる場合があります。申し込みの前に、英検協会の公式サイトで受験する回の最新情報をご確認ください。

